本アンケートの背景と目的

•本学は2020年度にPC必携化（BYOD)を導入し、今年度で5年目となる。オンラインから対面授業が原則とされる中、BYOD が学生の間にどの程度浸透し、修学に生かされているのか、現状を把握する必要がある。
•本アンケートの実施を通して、学生・教職員の各々がBYODの意義やメリットを再認識し、BYODを深化・発展させ推進する機会とする。

《BYODとは…》

「Bring Your Own Device」の略称であり、個人が所有するパソコン・タブレット・スマホなどの端末を学校や会社に持ち込み活用すること。

参考）BYODの重要性については以下にまとめています。https://cite.tut.ac.jp/wp-content/uploads/2022/11/BYOD1102.pdf

アンケート結果

1.学年を教えてください。

2.所属を教えてください。

3.現在使っている情報デバイスを教えてください（複数選択可能）

4.いま使用しているノートPCはいつ購入しましたか。

大学入学後にノートPC購入した方への質問

いま使用しているノートPCは大学入学後、いつ購入されましたか？

買い替えをした理由

スペック不足と回答した方へ質問

当初持っていたPCと今使用しているPCのスペックの違いを教えてください。

• ストレージ512G→1T、メモリ8G→16GPUのあるゲーミングPCに変更（1系B4）
• 推奨PCがなかったころ，レポート作成用としてノートPCを購入したが，コロナ後オンライン講義となり，メモリ容量がCADに耐えられなかったためPCを新調した．（1系M2）
• HDDからSSDに変更、CPUを新しいものに変更（1系M2）
• CPUのスペックを「intel core i5」から「intel core i7」に（3系B4,3系M2）
• メモリ8GBから32GB, SSD 1TB（3系）
• Intel Core i5-4310U,RAM 4GB からAMD Ryzen7 5800H,RAM 16GBへ（3系B4）
• GPU(Laptop)の有無（2系M2）
• ファンの音の大きさ（1系M1）
• メモリ　16GB -> 48GB、ストレージ 512GB-> 256GB+1TB（3系M2）
• CPUがPentiumから十世代core i7に変わり、メモリも大きくなった。（1系B4）
• RAMが4GB→8GBになった内蔵HDD容量は256GB→64GBになった（4系B4）
• RAM 8GB -> 16GB（1系M1,3系M2,3系B4,2系M1）
• OSをmacOSからWindowsへ（2系M1,5系）
• ストレージを256gbから512gbへ（2系M1）
• 処理スピードの速さ（2系M2）
• core i5 7200u から11世代core i5へ（1系M2）

5.あなたのノートPCの使用頻度を選択してください。

96.2％が週に数回以上使用すると回答

6.スマホやタブレットではなくノートPCを使用する主な活動を選択してください（複数選択可）

7.ノートPCを使用している場所を選択してください（複数選択可）

ノートPCを持ち歩くことで

8. 学習の効率性など、学習環境は良くなりましたか。

82.5％がよくなったと回答

9.学習機会が増えたと感じますか。

63.4％が増えたと回答

10.ノートPCを持ち歩くことが役立っている具体例を教えてください。

※特になしや不満なしといった意見は省き、個人を特定できる内容は編集させていただいてます。

1系

• 自習時や空いた時間に自分の好きな場所で作業や調べ物ができる。
• メモを取る速度について、手書きも可能なPCを超える存在はない。
• 講義の際に試料を手元で見てコメントを書き込める点。
• 多くの授業資料などにどこからでもアクセスできる。
• 授業の空きコマにパソコンを使う宿題ができる。
• 比較的大きな字で授業資料を見ることができる。
• スマホやタブレットよりもファイル操作がしやすい。
• 画面が大きくて授業資料が見やすい。
• 講義資料を手元で閲覧しながら授業を受講できる。
• プログラミングが便利。
• 大学内で全ての作業ができるので、大学と家で学業と生活のメリハリが付けられる。
• 外出先でも文字を大量に入力することができ、研究やレポートの作成が行える。
• 文書の作成と印刷を（印刷機があれば）すぐ行える。
• タッチパネル付きノートPCを使用し、授業スライドや手書きノートをPDFで作成できる。
• 授業ノートをGoogle ドライブに共有し、自宅のデスクトップPCやスマートフォンでも参照できる。
• 校内でプログラミングを行うことができる。
• 自宅以外の場所でもZoomによる会社説明などを受けるのに役立つ。
• 気分転換で場所を移動できる。
• 隙間時間にサクッと作業ができるので効率よく仕事ができる。
• 授業にメモをする。

2系

• 色んな場所でレポートなどの作業ができる。
• 家の作業をそのままできる。
• どんな場面においても書類関係のやり取りを行える。
• Officeソフトがすぐに使える。
• 外出先での課題や急な返信を要するメールへの対応が携帯電話に比べて非常にし易い。
• 論文が読める（スマホより読みやすい）。
• 会議やクライアントとの打ち合わせで、資料の共有やリアルタイムでのメモ取りができる。必要に応じてデジタルドキュメントをすぐに参照・編集可能。
• 細かい空き時間に課題に取り組める。
• 授業資料をスマホに比べて大画面で見ることができる。
• メイン作業がノートPCで行うため、すぐ課題やデータ解析対応ができる。
• iPadを用いて学習を行うことがあるが、ノートPCを用いることで実質2画面で勉強ができる。スマホの場合は、画面が小さいため見づらいことがある。
• 文字を打つときに便利。スマホの場合、文字が打ちにくいが、PCの場合、手元をあまり見ずに素早く文字入力ができるため、文章生成の際非常に便利である。
• スマホより画面が表示できる文章量が多く見やすい。
• 資料をすぐ作成でき、他人との共有も簡単。
• 課題を授業のときやれる。いつでもどこでも資料が作れる。
• すぐに思いついたことをデータにできる。
• 電車通学の際にPCを開いて課題作成や講義資料を見ることができる。

3系

• 授業の合間の空き時間などいつでもどこでも研究作業を進めることができる。
• 場所を選ばず課題やレポートができる。
• 図書館で友人とプログラムなどを教え合いやすい。
• 論文をダウンロードしておけばどこでもすぐに読める。
• スマホでは見れないデスクトップ用ホームページが見れたり、大画面で作業ができる。
• 授業の資料を見ながら授業を受けることができる。
• 分からない言葉などをすぐ調べることができる。
• 課題に修正が必要になった時、出先でもすぐに対応できる。
• スマホより大きい画面で、同時に様々な情報を表示できる。
• 資料やノートを持ち運べて、気軽に復習できる。
• 日々の資料作成、プログラミング、課題などを場所を選ばずに行える。
• 研究室でのセミナーでプロジェクターを用いた発表の際に利用する。
• タブレットよりも入力が早く効率的。
• デスクトップPCとデータ共有することで、常に作業できる。
• 作業環境を手軽に変えることができるため、気分転換に良い。
• 入力速度がスマホやタブレットに比べて速いので、TeXなどを使った綺麗なノートを作ることができる。
• 友達と授業の話題について話す際に、すぐに調べたり画面を見せて情報共有ができる。
• レポートの締め切りを忘れないように、気づいたらいつでも取り組むことができる。
• マルチタスクで英語論文を表示しながら単語を調べることができる。
• 資料を見ることやコードを書くことなどに役立つ。
• 授業中のノートの記入がペーパーレスになる。
• 各教科ごとにノートを分ける必要がない。
• 資料を印刷する必要がない。
• 調べ物や資料の閲覧、作成ができる。

4系

• スマホよりタブが複数開ける分、調べ物をしたいときに便利。
• 授業の資料を見られることと、知らない単語について容易に調べられること。
• 学会出張等で使える。
• 授業資料やゼミの資料を大きな画面で見られることや、ワードなどのアプリケーションを用いて素早く情報を整理できる。
• スマホに比べて資料が見やすい。
• 出先で気になったことを調べたり作業したりできる。
• 空きコマにレポートの作成や課題ができる。
• 研究室で使える。

5系

• どこにいても課題のレポートなどをやれること。
• モデリング等の作業はタブレットではできないため、キーボードがしっかりしているため文章が打ちやすい。
• 講義資料が見やすくなったり、どこでも課題に取り組んだりできる。
• ExcelやPowerPointでの作業がしやすくなった。
• 移動中に作業ができる。
• これまでパソコンのある場所でしか作業できなかったが、場所に関係なく作業ができること。
• 自宅で課題ができる。
• 通常は自分のノートパソコンを学校に持って行かないが、セミナーや授業の課題でプレゼンテーション資料を提示するために研究室のノートパソコンを使用することが多い。

その他

• スマホよりも大画面で資料が見やすくなった。
• スマホでは使用できない機能も屋外で使えるようになった
• どこでも課題ができる。荷物がこれ以上増えにくい。教科書もスキャンすれば日々2kg程度しか持ち歩かなくて良い。
• スマホとノートPCを両方使って、片方は情報を探して、片方は課題を記入したらすることができる。
• 開ける場所であれば、レポート等を書ける。
• 外出先でも課題をでき,提出しやすい。

11.BYODに関して良かった点、不満な点、改善してほしい点など、忌憚のないご意見をご記入ください。

※特になしや不満なしといった意見は省き、個人を特定できる内容は編集させていただいてます。

1系

• 研究室配属以降はデスクトップばかり使っているため、この活動のメリットデメリットをあまり感じていない。
• ノートPCは必須だと思っているため、特に良いとも悪いとも思っていない。
• 机の上に残っている消しカスがノートPCにへばりつくのが不快。
• できることが広がる。
• いつでもどこでもデータにアクセスできる。
• 授業資料がほぼ全部PDFなので、タブレット端末があると便利だと思った。慣れるまで大変だったが、ノートにメモして対応している。
• 価格が高く、購入の際に負担に感じることもある。
• 自分の使い方に合ったデバイスを使用できるのが良い点。
• タブレットの方が課題や講義を受けるときに便利だと思う。
• 大学がBYOD（Bring Your Own Device）に対してどんな取り組みをしているか知らなかった。
• 講義室で全ての机から電源にアクセスできるようにしてほしい。
• 先生によっては講義中にPCを見ることを好まないので、統一してほしい。

2系

• 個人端末を使用することで、個人データを複数人で共有する心配がなくなった点が良い。
• 課題の提出方法を全て電子に統一してほしかった。
• 慣れ親しんだデバイスを使うことで、生産性が向上しやすい。
• コンセントが必要な時に教室の施設が少なくて、充電ができなかった。
• 補助金が欲しい。

3系

• 教務システムのセッションが短すぎる。
• 校内WiFiが頻繁に接続不良を起こす点（例：google.com が不良な応答を送信）。
• 講義室では机の大きさの都合上、端末の取り扱いが難しい場合がある。
• 使い慣れたデバイスを使用することで作業効率が高まり、個人の設定やカスタマイズが反映されて快適に利用できる点がある。また、自分のデバイスなのでセキュリティリスクを自分で管理しやすく、全体的な利便性が向上する。不満点としては、教室にアウトレットが少なく、充電の面で不便さを感じることがある。
• 他の大学は生協があり、パソコンのカタログがあるため、どのパソコンを買うか迷った場合はカタログから購入するよう勧められるが、技科大ではほぼ購入するパソコンは個人に委ねられている。大学1年生はパソコンのスペックや機能の知識が乏しい人も多いので、ある程度学生が使用しているパソコンのブランドの例を提示すると、初心者でも不安なく決められるのではないか。
• ゲーミングノートを持っているので重い。
• コンセントのない教室で集中講義があると、バッテリーが切れそうになる。
• 充電が足りない時があるので教室に充電スペースが欲しい。
• 電源タップを備えた部屋が少ないので結局使わない。
• スマホだけではまかないきれない点があるため、ノートPCを持っていて損をしたことはないが、どうしてもかさばって重いのがネック。
• 研究室のゼミが行われるC棟でWi-Fi環境が非常に悪い点。

4系

• 好きなように、遠慮なくPCの設定を変えられることが良い。
• 学内ネットワークに接続していないときでも，事前にデータを移しておけば外出時でも実験データや必要な図がすぐに参照できること。
• 自分の好きなブランドやメーカーのデバイスを使うことで、自分が気に入る環境を整えることができ、授業やゼミを落ち着いて受けることができる。また、学校の提供物ではないので、汚したり壊したりする心配も少なくて済む。
• そもそもBYODが何か知らない。

5系

• 自由にデバイスを利用できるところが良い。
• ノートPCを充電できるコンセントを教室によっては増やしてほしい。
• 講義棟にコンセントが足りない。図書館棟はすべての席で電源が確保されておりとても作業がしやすい。学内のどこでもWifi環境が整備されており快適に作業が行う乞うことができる。
• 使い慣れた端末で操作できることから、効率性が上がる。
• 購入費用の補助が欲しい。
• 授業でパソコンを使用する機会が多いのにも関わらず、机にコンセントがないため授業を受けるときに支障がでている。
• 私はこの BYOD についてよく知らないので、留学生にもこのプログラムについてもっと情報を提供すると良いと思う。

その他

• 自分でデバイスを選択できるので選択肢が多くて良かった。
• 充電に気を使うことが少ないといいと思った
  

12.BYOD端末をより利活用するために必要に感じる学内の設備やサービス、要望があればご記入ください。

※特になしや不満なしといった意見は省き、個人を特定できる内容は編集させていただいてます。

1系

• TUT WiFiの一部回線が遅い場所がある。
• A101にはコンセントが不足している。
• 講義室に充電できる場所が少ないため、課題です。
• 外部のWiFi接続が不安定な場合があり、安定性を求めます。
• 机の上の掃除が必要。
• 図書館などの共用スペースでのPC作業時に電源確保が困難。コンセントを増やしてほしい。
• 教室や共用スペースの充電設備を充実させてほしい。
• 屋外でのWiFiが欲しい。
• 大学アカウントでOneDriveを使用できるようにしてほしい。
• 学内WiFiの強化と、クラブハウスでのアクセスポイント設置が望まれる。
• クラスルームのコンセントが少ない。

2系

• Googleコラボ有料版の提供
• iPhoneやiPadでtutwifiに接続すると正常にネットワークに接続できないことがある点を改善してほしい。
• 大学で契約しているジャーナル（論文）を増やしてほしい
• キャリアの電波がビルの中でも届くようになってほしい。
• コンセントが使える学習スペースが増えてほしい。
• ノートPC用モバイルバッテリーの貸し出しサービスがあってもよいかもしれない。というのも、私のPCは電池の持ちが非常に悪いため、コンセントがほぼ必須であるからである。
• USB-C充電スポット（USB-PDを利用できる場所）、図書館とか各教室の机に充電スポットが欲しい。

3系

• どこでも安定したwifiを提供してほしい。
• 通常の教室のどの席でも充電できるようになったら便利。
• A棟の広い講義室では、複数コマの授業中にノートパソコンの充電が足りなくなることがあるので充電設備を増やしてほしい。
• 教室によってコンセントがない場所があるので、充電設備を増強して頂きたい。
• いくつかの講義室で電源が無く，数コマ連続で授業のある日などはノート PC のバッテリーが持たずに講義メモが取れないため，全てもしくはなるべく多くの教室・講義室に電源が欲しいです．
• 充電できるスペースをもっと増やして欲しい。
• バッテリー切れの問題が多いと感じる。全ての教室に、充電に使用できるコンセントがあると良い。
• 校内全域で高速で安定したWi-Fi接続を提供してもらえると助かる。
• クラブハウス棟や寮で使えないので、無線LANのサービスエリアを拡大してほしい。
• 電源が足りなすぎるA棟の講義室の机に充電できる所がないと一日を通して使用するのは厳しいことも多い。
• ビデオ通話のできる場所がほしい。
• モバイルバッテリーの貸出。充電を忘れてしまった日は悲惨なため、学生課などで申請すればその日だけ貸してもらえるなどの仕組みがほしい。

4系

• 宿舎の回線が遅いうえに個人で契約することもできないので変えてほしい。
• コンセントが増えるといいなと思いますが、難しいとは思うので、学内に定額で借りられるモバイルバッテリーのドックなどあるといい。

5系

• TUT-wifiの安定性を良くしてほしい。
• 建築分野で必要な高性能なノートパソコンは、バッテリーの持続時間が短く、教室のコンセントが不足していると授業中に充電が切れることが多くあった。BYODを採用し、Classroomなどのツールを使った授業を行う場合、少なくとも３人に１口のコンセントが必要であり、個人で使用できるコンセントが理想的。
• 充電ができる設備を整えてほしい。
• 貸し出し用の iPad を提供することは、学生の学習プロセスに役立つ。

その他

• 充電用のコンセントがあれば電池がなくなってしまったときも安心。
• 構内で充電スポットがより多ければいいと思う。
• たまにWi-Fiの調子がおかしいと感じる時があります。
• 電源タップが多いと嬉しい。
• 部室棟の学内WiFiを強化して欲しい。体育館の近くの方も音楽系の方も電波が悪い。
• PC用バッテリーの購入も斡旋するといいと思う。

まとめ

アンケートの結果、9割以上の学生がPCを定期的に使用しており、8割以上の学生が学習効率の向上を実感していることから、BYOD端末を有効に利用できていることが分かった。

学生がBYODで好む点は好きな場所や時間に作業できる点である。

しかし、パソコンを使用できる学習スペースが少ないといった指摘やコンセントの増設、充電器の貸出サービスの希望、 学内Wi-Fiの安定性向上など、学内のサービスが追いついていないとの指摘が多く寄せられた。

特に学生が最も求めているコンセントの増設を進めることで、BYODの活用がさらに充実するだろう。