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大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて

2023年7月24日

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文部科学省から「大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて」の通知がありましたので,ChatGPTに手伝ってもらい、以下のような要約を作成してみました。詳細は文部科学省のウェブサイトをご参照ください[1,2]

【基本的な考え方(生成 AI に関する動向)】

2022年11月、OpenAI社が公開したChatGPTは公開から2か月で月間ユーザーが1億人を突破し、画像や音声を含む生成AIの普及も進んでいます。政府ではこれまでAIに対する基本戦略・基本理念を示してきたほか、AI戦略会議が生成AIに関する暫定的な論点整理を行っています。生成AIは利便性や生産性の向上、人間の能力発揮の可能性がありますが、同時に信頼性や誤用・悪用についての懸念も指摘されています。そのため、懸念やリスクに対応し、バランスを取りながら進めることが重要とされています。

【趣旨/大学・高専における対応】

生成AIを教育に適切に活用することで、学修効果の向上や教職員の業務効率化が期待される一方、生成AIのみに頼ってレポートを作成するなどの懸念もあります。多くの大学・高専では、既に生成AIの教育への取り組みが進められています。大学・高専における生成AIの教育は、具体的な実態に応じて対応を検討し、学生や教職員に対して適切な指針を示すことが望ましいです。生成AIの進歩や運用状況に合わせて、状況を把握し、適宜対応を見直すことが重要です。

【生成AIの取扱いの観点】

大学・高専における生成AIの利活用には以下の点に留意する必要があります。

  1. 学生の学修活動との関係性、成績評価:学生が自ら学ぶことが大切なため、生成AIに頼るだけでなく学生の主体的な学びを促すことが重要です。成果物の利活用には適切な明記と評価方法の工夫が必要です。
  2. 生成AIの技術的限界:生成AIには虚偽やバイアスの含まれる可能性があるため、出力内容の確認と裏付けが必要です。
  3. 機密情報や個人情報の流出・漏洩:生成AIへの入力による情報漏洩を防ぐため、セキュリティ対策が必要です。
  4. 著作権に関する留意点:他人の著作物を利用する際には著作権法に留意し、授業などでの利用は著作権法第35条により許諾なく行えるが、広く公開する場合は著作権者の許諾が必要です。

【学生と教職員の知識・能力向上】

学生や教職員が最新の生成AIの動向やリスクに対応するために、デジタル化社会における基礎的な知識・能力を理解・習得することが重要です。AIに関する授業科目においては、技術の進展や社会での活用状況を考慮し、適宜改善を行うことが必要です。

この内容を参考にし、各大学・高専が学生や教職員のための指針等を適切に見直し、継続的な対応を行うことが期待されます。

参考

[1]大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて(文部科学省, 2023/7/13)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2023/mext_01260.html

[2]大学・高専における生成 AI の教学面の取扱いについて(周知)[PDF : 304KB]
https://www.mext.go.jp/content/20230714-mxt_senmon01-000030762_1.pdf

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